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【MBC試作ファンド】 世界最小クラスの海水淡水化装置 開発の沖縄ベンチャーへ投資

Makers Boot Camp(運営:株式会社Darma Tech Labs、本社:京都市下京区、代表取締役:牧野成将、以下「MBC」)は小型海水淡水化装置の開発・製造を行うワイズグローバルビジョン株式会社(本社:沖縄県、代表取締役社長: 柳瀬善史、以下「Y’s」)へ「MBC Shisaku 1号投資事業有限責任組合」(以下「本ファンド」)から投資実施したことをお知らせいたします。Y’sは、プールの水から海水まで、淡水化できる小型淡水化装置の開発・製造を行っており、装置の小型化技術を有しています。これまでも受注生産で100台あまりの海水淡水化装置を販売してきましたが、量産化に向けて試作のアドバイスと投資をMBCから受け、生産環境を整えていく予定です。

Y'sの小型海水淡水化装置の優位性について

海水淡水化装置は、世界中で作られていますが、最小最軽量を念頭に置いたY’sの海水淡水化装置は「装置単位重量あたりの造水量、装置サイズ、価格」と言った点で競争優位性を誇っています。逆浸透膜(RO膜)の容器には水の濾過に必要な高水圧に耐えうる必要がありますが、Y’sは自社開発した小型格納容器の特許を取得しています。海水から塩分を除去するだけでなく重金属などに汚染されている水や泥水なども濾過が可能で、厚生省が定める水道法の水質をクリアできるレベルの真水に変えることが出来る小型浄水器となっています。

今後は、これまで培った技術を応用し、現行海水淡水化装置のさらなる軽量化・コンパクト化を実現し、加えて他社比較で約1/2~1/3の低価格での販売を目指します。サイズの問題で他社製品が積載できない、20トン未満の漁船やヨットにむけて新たな市場を開拓が可能です。

海水淡水化装置の市場について

世界的な水不足が叫ばれている中で、海水の淡水化装置は、将来大きな切り札となる可能性を秘めています。また、沖合漁船やヨット・モーターボートなどプレジャーボートと呼ばれるマリンビジネスは約3兆円の世界市場となるとみられており、有望な淡水化装置マーケットとなると予想されています。その他にも海上や汽水域における土木工事施設での利用拡大も期待されています。軽量化と小型化に成功したY’s の海水淡水化装置は、これまで十分な設置場所を確保できなかった小型船舶への導入や水源確保が難しい途上国での活用が見込まれています。これまでドイツやUAEでの展示会にて商談を行い、海外での代理店契約など世界中から引き合いを受けています。1万もの島から構成されるパプアニューギニアの政府からは、水源を確保できない島々向けに発注を受けるなど、技術による途上国への支援を行なっています。Y’sは製品の量産化を実現すると同時に小さなインフラを途上国へ提供しながら、より良い世界へ変えていくことを目指しています。

MBCは今後も国内海外のスタートアップへ技術面と投資面で支援しつつ、海外進出の後押しもサポートしてまいります。

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